寝具のダニはスチームアイロンで駆除可能！正しいやり方教えます

本当に布団にアイロンなんかでダニ駆除できるの？

布団に潜むダニは50度以上の熱を20～30分以上当て続けると死滅するとされています。

外気が50度以上になることは日本ではありませんから、天日干しだけでは布団に潜むダニ駆除はできません。

家の中で50度以上の熱を発するものはなかなかありません。沸騰したお湯をかければダニは死滅しそうですが、対策として現実味がないですよね。

一般的な家庭にありそうな50度以上の熱を発するもので考えるとスチームアイロンですと対応できそうです。
スチームアイロンの蒸気は100度以上に達しますから、これを布団や枕など気になる部分に吹きかけることで、ダニを退治できる可能性があるというわけです。

布団に潜むダニをスチームアイロンで駆除するためには、事前準備と事後処理が必要ですので簡単にご説明致します。

まず確認しておきたいのが布団の素材・枕の素材。100度以上の熱を当てても変色しないことを確かめ、変色しそうであれば別の方法に切り替える必要があります。

次に事前準備として、布団や枕などのある部屋を一時間ほど暗くしておきましょう。

これは、ダニが暗い場所で活動しやすくなる性質を利用しています。ダニが布団の内側深くにこもっていると効果が薄いので、外側にモゾモゾ出てくるようにしましょう。

また、アイロンを当てたい箇所に当て布をします。濡れたタオルを固く絞り、対象箇所に広げます。

ここまでできたら、スチームアイロンを最高温度にして布団に噴出！気になる場所はまんべんなくスチームを当てていきます。時間は、1平方メートル当たり20秒ほどのペースを意識。ゆっくり時間を見計らい処置することを心がけます。

アイロンのスチームかけが完了したら、最後に掃除機を丁寧にかければ安心です。ダニの死骸やふんもアレルゲンになってしまいますので、放置すると効果が薄れてしまうためです。

高温スチームでダニを駆除できるスチームアイロンですが、いくつか問題があるのも事実です。

最大の問題は、布団全体にアイロンを当てるのが大変だということです。効果を高めるためには、布団の表裏全体にスチームが当たるようにしなければいけません。

数平方メートルにスチームを当て続けるのは、正直なところかなり重労働です。敷き布団・掛け布団両方、これを家族の人数分やるとなると、げんなりしてしまうかもしれません。

おまけに、前述の通り高温すぎて布団の素材にダメージを与える恐れも。ポリエステル素材などのような合成繊維だと、高温で溶けてしまう可能性があります。

スチームアイロンによる駆除も効果的なのですが、上記の事からもやはりダニ駆除用に作られた機械を使用するのがおすすめです。

特に、布団乾燥機にはダニ駆除モードがついており、簡単に60～70度ほどの温度で布団を温め、ダニを駆除してくれます。詳細は以下のページに記載していますので、ご参照ください。