布団に根付いたカビで咳や病気の原因になる?目に見えなくても対策は必要
咳が止まらない!原因はカビかも?
風邪を引いている感じではないのに、咳だけ止まらない……原因はいろいろ考えられますが、その一つとして「布団」を疑うべきかもしれません。
家の中で、特にカビが生えやすいところと言うと水回りですよね。風呂や洗面所(特に洗濯機)、キッチン、トイレのように水を日常的に使うところは、水分や汚れ・洗剤の泡などが残ることですぐにカビが生えてしまいます。
しかし、人間の身体にもっとも影響を及ぼしやすいカビがいるのは、実は布団なのです。布団に根付いたカビを吸い込むことで、呼吸器に疾患を起こしている可能性が考えられます。
よく言われることですが、人間の身体からは毎晩コップ1杯ほどの汗が放出されます。その水分が布団に溜まり続けると、空気中を漂うカビの胞子が布団に根付き、大繁殖してしまいます。
布団の表面にカビが生えればすぐに分かりますが、目に見えなくてもカビの胞子が繁殖しているケースがあります。その結果として、毎晩何時間もカビを吸い込んでいるために、なかなか呼吸器のダメージが回復しない可能性が考えられます。
なお、布団には他にもカビが繁殖したり、ほこりがたまっていたりします。
カビが生えるほど不衛生な布団にはまず間違いなくカビもほこりも多いものです。カビだけでなく、これらも咳の原因となり得ます。
布団によって咳が出る人の特徴は、旅行や出張で自宅を離れると一時的に症状が好転することです。この場合は、布団に原因があると考えて対策を取っても差し支えありません。
対策1:布団を換える
ベストな対策は、布団自体を買い換えてしまうことです。新品の布団であれば、少なくともカビは生えていません(最初に干してから使いましょう)。
一度布団を不衛生にして痛い目にあった方なら、新しい布団をきれいなままに保とうとする努力もしやすいはずです。
できれば毎日布団をたたみ、休日には掃除機をかけ、定期的に外に干したり布団乾燥機をかけたりしてこまめにお手入れをしましょう。
対策2:地道にカビ対策
布団を買い換えるとかんたんに言いましたが、それなりの出費にはなります。それほどカビのダメージがひどいわけではなく、何とかリカバリーできそうなのであれば地道にカビ対策を行う手もあります。
カビ対策と言っても、ハイターやカビキラーのような漂白剤は人体にも布団にも悪影響を与えかねないので避けましょう。代わりに、重曹とエタノールを使ってカビを落とすのがおすすめです。
参考:布団のカビはエタノールで対処可能?ただし重曹も併用しましょう
重曹をカビの汚れにつけてこすって落とし、エタノールをかけて除菌するわけです。重曹もエタノールも、人体に影響はないので安心して使えます。
それでも、頑固なカビを完全に落とすことはできません。カビが再発するリスクはありますが、当座をしのぎたい場合はこの方法でも十分でしょう。