布団乾燥機でカビを除去・予防できるのか?布団のカビ対策にどこまで有効か
カビはどこまでの温度に耐えるか?
布団乾燥機を使ったことのある方ならご存じかもしれませんが、かなり温度の高い熱風が機械から出てきます。
これだけ熱ければカビも死ぬのでは…と考える人もいることでしょう。
カビはどこまでの温度に耐えるのでしょうか?もちろんカビと言っても千差万別ではありますが、一般的には0~50℃くらいなら元気に活動できるとされています。以下の記事でも、0~50℃としています。
また、文部科学省の解説では
「通常のカビや酵母は0度以下または40度以上にすると生育不可能」
「80度において、30分程度の加熱処理によりほとんどのカビが死滅する」
とされています。
参考:カビ対策マニュアル 基礎編|文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/002.htm
布団乾燥機でカビの死滅は難しい
カビの耐熱性と布団乾燥機の最高温度を考慮すると、布団乾燥機だけで布団のカビを死滅させるのはきわめて難しい、と言わざるを得ないでしょう。
布団乾燥機の最高温度は、どのメーカーでも約70℃です。
理論上はこれでも数時間乾燥を続ければカビにダメージを与えることはできるかもしれませんが、実際はこれより温度が低かったりカビが根を張っていたりするために、完全に除去しきることは難しいと思われます。
布団乾燥機はダニ対策には役に立ちますが、すでに発生しているカビの除去にはパワー不足と言わざるを得ません。
ただし、乾燥機能もついているので、定期的に使用することでカビの予防効果はあるかもしれません。それでもカビの予防のためには毎日布団を上げて湿気をこもらせないようにするなどの地道な方法の方が効果的です。
布団のカビを取り除くには?
布団のカビを取り除くには、カビ取り用洗剤や重曹などを使ってたたくような形で拭き取る方法があります。
しかし、これでも根深いカビにはあまり効きません。それに、素肌に触れる布団にカビ取り用洗剤を大量に使うのはちょっと心配ですよね。
それであれば、布団のカビ取りを行っているクリーニング業者に依頼するという手があります。数千円から1万円と値は張りますが、カビが除去される確率も上がります(それでも絶対ではありません)。
以下のページでクリーニング業者と値段の目安について説明しているので、ご参照ください。