専門店がおすすめする「カビが生えにくい」折りたたみすのこベッド

まず正直にお伝えしなければならないのは、「カビが絶対に生えない対策」をすることは難しいということです。
効果的なカビ対策としては「なるべく布団を毎日干して下さい!」と言いたい所なのですが、一人暮らしの方や共働きのご夫婦では毎日どころか、現実的には2~3日に1回という頻度で干すことすら難しいですよね。
この記事では、実行することの難しい無意味なアドバイスではなく、「布団を頻繁に干すことは難しい」ということを前提とした「カビが生えにくい」折りたたみすのこベッドの選び方を、すのこベッド専門店の視点から解説します。
記事の中でおすすめの折りたたみすのこベッドもいくつかご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
フローリングをカビから守るための3つのポイント

似たように見える折りたたみすのこベッドでも、ほんの少しのポイントを抑えて商品を選ぶだけで、布団やフローリングがカビてしまう可能性をグッと減らすことができます。
カビが生えにくい折りたたみすのこベッドを選ぶポイントは、この3つです。
- ・ ポイント1.湿気に強い素材を使用しているか
- ・ ポイント2.床と布団の距離をなるべく離す
- ・ ポイント3.布団干しが簡単にできるか
この後、各ポイントの詳細をご紹介しますが、実際に3つのポイントを全て満たした折りたたみすのこベッドはまずないということにご注意ください。
ここに挙げたポイントの中で1つか2つのポイントを満たしたすのこベッドを選ぶと、満足のいく折りたたみすのこベッドが手に入ると思います。
ポイント1.湿気に強い素材を使用しているか
カビ対策には最重要なのに意外と見落とされがちなのが、すのこベッドの素材です。
厳密に言うと、寝たときに背中が当たる部分の「すのこ板」の素材に何の木材を使っているかで、就寝時の湿気をどれだけ吸収し、起床時にどれだけ湿気を放出してくれるかが決まります。
木材は「桐」か「ひのき」がベスト
木材は湿気に強く、自然な調湿機能を持つ「桐」か「ひのき」がおすすめです。それも、できれば集成材ではなく、天然木であるのがベストです。

湿気に強いだけでなく、桐は軽いので頻繁に折りたたむ場合の負担が軽くなりますし、ひのきは防虫効果があるので、ダニ対策にもなります。
価格の安い折りたたみすのこベッドの中には木の種類を明示せずに単に「集成材」と表記している商品がありますが、このような商品は避けたい所です。
集成材とは、小さい木を集めて1枚にした板のことです。反りが少なく品質が安定するというメリットはありますが、どんな木材を使っているかが不明な集成材は避けましょう。桐かひのきの集成材なら安心です。
あえて優先順位をつけるとするならば、「桐・ひのきの天然木」が一番高く、「木材不明の集成材」が一番低いということになるかと思います。
折りたたみすのこベッドの素材を選ぶ際の優先順位
1. 桐・ひのき(天然木)
∨2. 桐・ひのき(集成材)
∨3. 桐・ひのき以外の木材
∨4. 集成材(木材不明)
優先順位が高い素材の方が価格も高くなりますので、ご予算と相談して選ぶと良いでしょう。
木材ではないのでここには入れていませんが、樹脂製のベッドはそもそもカビが生えずらい素材なので、木製にこだわらない場合は選択肢の一つです。
おすすめの桐・ひのき折りたたみすのこベッド
湿気に強い、桐またはひのきの折りたたみすのこベッドをご紹介します。
ポイント2.床と布団の距離をなるべく離す
フローリングに布団を直接敷きっ放しにしたときにカビが生えやすい理由は、湿気を含んだ布団と床が直接触れることで湿気が逃げずらいからです。
布団の下にスペースがなるべく多くあった方が湿気は逃げやすいため、なるべく高さ(厚み)のある折りたたみすのこベッドを選ぶと良いでしょう。
折りたたみすのこベッドの高さ(厚み)は通常2cm程度なのが一般的ですので、少なくてもそれ以上は欲しい所です。
おすすめのハイタイプ折りたたみすのこベッド
高さが3cm以上の折りたたみすのこベッドをご紹介します。
ポイント3.布団干しが簡単にできるか
布団干し機能のついたすのこベッドか、というのも重要なポイントです。
朝起きたときに簡単にすのこベッドを二つ折り(または三つ折り)にして、布団をそこに干すことができれば、寝ている間に布団に吸収された湿気は日中、かなりの部分が放出されます。
普段は手軽に布団をそのまま干しておいて、たまの天気の良い日にお布団を天日干ししてあげれば、頻繁に天日干しをしなくてもカビ対策としては十分です。
おすすめの布団干し機能付き折りたたみすのこベッド
簡単に布団を干すことのできる布団干し機能付き折りたたみすのこベッドをご紹介します。
まとめ
「カビが生えにくい」折りたたみすのこベッド選びは、下記の3つのポイントを抑えれば、大きく失敗することはないはずです。
- 「桐かひのきの天然木を使用」
- 「高さ(厚み)が3cm以上」
- 「布団干し機能付き」
とはいえ、全てのポイントに合格するすのこベッドはほとんど無いため、このうち最低でも1つは条件を満たすように選んでみてください。