オレンジ色のカビの正体とは?その毒性と対策
オレンジ色のカビの正体は?
お風呂場などに発生するオレンジ色のカビ。あまり見慣れない色のカビなので、なんだか気味が悪いです。
これはカビなのでしょうか?
カビでないとしたら、一体なんなのでしょうか?
粘菌(変形菌)の可能性が高い
オレンジ色のカビのようなものが、いったい何なのかは、発生している場所や形状などによっても異なりますので、はっきりと断言することはできませんが、粘菌(変形菌)である可能性が高そうです。
粘菌とはこういうものです。
粘菌
写真でみると、確かに粘っこい感じがしますね。
粘菌はカビと同じでジメジメした所を好みます。
カビは真菌と呼ばれる微生物の一種なので、大きなくくりで言うとカビ(菌)のようなものと言えなくもありませんが、実は最近まで詳しい実体はわかっていませんでした。
それが、国際的な研究によって、最近、粘菌の全ゲノム配列がわかりました。
その成果によると、粘菌は動物でもなく、植物でもなく、カビのような菌類でもなく、粘菌は粘菌だということです。
粘菌は単なる変わった生物ではなく、実はとても頭の良い性質をもっており、人間社会に応用できないか、様々な研究がなされているようです。
毒性はあるのか?
粘菌である場合、大きな毒性はないとされています。
ただし、あまり実体がわかっていないことと、粘菌でない別のものである可能性もありますので、見つけたら除去するに越したことはないでしょう。
粘菌が悪さをするわけではないとしても、家の中にカビのようなものが存在するのは気持ち良いものではないですからね。
除去の方法と対策
カビとは言えないものの、粘菌はカビに似た特徴もありますので、カビキラーを試してみる価値はありそうです。
カビキラーは塩素系カビ取り剤で、次亜塩素酸塩を主成分としています。
殺菌効果のある次亜塩素酸イオンで、オレンジ色のカビのようなものを殺菌・漂白してみてください。