アレルギー性鼻炎の原因?アルテルナリアに注意!
カビの一種「アルテルナリア」とは?
高温多湿の日本の住宅では、さまざまなタイプのカビが発生します。
中でも気をつけたいのが、病気・アレルギーの原因となるようなカビ。
単に不潔なだけでなく、免疫力の低い赤ちゃんやお年寄りを中心に健康被害をもたらす可能性があるからです。
そうしたカビの一つが、今回ご紹介する「アルテルナリア」。
大変ポピュラーであるため、日本の住宅に住む限り意識して対策したいカビです。小さな子どもを持つ家庭であれば、なおさら気をつけたい所です。
家中に発生の可能性あり
アルテルナリアは、家中に発生する可能性があります。
特にアルテルナリアが好むのは、、水回り(風呂、トイレ、台所、洗面所)のような水分のある部分です。
また、その胞子が空気中やハウスダストの中に漂うことで、人の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
アレルギー性鼻炎や病気の原因に
アルテルナリアは、スギ花粉などとともにしばしばアレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくの原因になります。また、肌の弱い人の場合はアレルギー性皮膚炎につながる可能性もあります。
一般的なカビに比べ、アルテルナリアの胞子のサイズは大きいとされています。そのため、鼻から吸い込んだときに鼻を通り過ぎることなく中で長いこととどまり、アレルギー性鼻炎の原因になりやすいとされています。
また、アルテルナリアが引き起こすのはアレルギー性の症状だけではありません。アルテルナリアが皮膚に感染することで引き起こされる皮膚真菌症をはじめ、角膜炎、副鼻腔炎、骨髄炎など、身体のさまざまな部分にアルテルナリアが入り込むことで重篤な感染症につながる危険があります。
水分・高湿度に注意してアルテルナリア対策
一般的なカビと同様に、こまめに掃除と換気をし、水分を室内に長期間溜め込まないような意識が求められます。
一度大量発生してしまうと、完全に取り除くことは難しいのがカビというものです。予防という観点から、日頃の掃除を心がけてください。
具体的には、風呂場の洗面器や浴槽のふた、床などはこまめに外に出して乾かすことが大事です。洗面所や台所についても、きちんと水分を拭き取る習慣をつけましょう。
また、忘れがちなのがエアコン内部です。湿度が高く、アルテルナリアだけではなく多くのカビにとって理想的な環境になっているので、週に一回はホコリや水分をきれいに取り除いてください。