すのこベッドの耐久性は耐荷重と木材で判断しよう
すのこベッドにつきまとう耐久性への不安
すのこベッドはとても通気性がよくてカビが生えづらく、木材の温かみを持つ素晴らしい製品です。
しかし、そのデメリットとして言われているのは耐久性の問題です。
確かに普通のベッドと比べて通気性を良くするためにすのこ状にしているため、どうしてもすのこベッドは普通のベッドよりも耐久性が劣るのではないかと思われがちです。
しかし、ベッドの耐久性を見るうえで大事なのは「すのこベッドか普通のベッドか」ではありません。「耐荷重の数値」です。
住宅にも耐震等級があるように、ベッドにも耐荷重という指標があります。当たり前の話ですが、耐荷重120kgのすのこベッドと耐荷重80kgの通常のベッドでは、120kgのすのこベッドの方が耐荷重は上になります。
つまり、見るべきは「耐荷重」です。
また、すのこベッドの場合は「耐荷重」に加えて、使用されている「木材」も耐久性に大きく影響します。
今回の記事では、「耐荷重」の数字についての判断基準と、丈夫な「木材」の選び方について解説します。
注意!「耐荷重 > 体重」なのに壊れることも
すのこベッドに限らず、ベッドの製品仕様の記載の中に「耐荷重」があります。
「この重さまでなら問題なく耐えられますよ」という指標なのですが、自分の体重が耐荷重以内に収まっていれば良いかというと、そうとは限りません。自分の「体重」ではなく、ベッドに掛かる「荷重」を考える必要があります。
自分の体重ではなく荷重を考えよう
自分の体重にマットレスや枕、掛け布団などの重みが加わることを考えると、確実にベッドに掛かる荷重は自分の体重を超えます。
仮に「耐荷重80kg」とあっても、体重80kgぎりぎりまで問題なく使用できるというわけではないので注意してください。
寝返り時には、自分の体重よりも大きな負荷がベッドに掛かります。
また、長く使っているとゆがみが発生し、耐荷重未満の負荷でも破損やきしみの可能性が出てきます。
きしまないベッドの選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。
耐荷重の大きなすのこベッドを選ぶのが大事
耐荷重というのは、メーカーがその荷重で何度もベッドに負荷をかけても壊れなかった、という目安の数字です。
耐荷重を少しでもオーバーすると壊れる、というわけではないのでそこまで神経質になる必要はありませんが、耐久性の高いベッドを選ぶ上では、少しでも耐荷重の大きなベッドを選ぶ、というのが重要になります。
ヒノキのベッドで高い耐久性
すのこベッドの材料となる木には桐や檜、杉やパインなど、いくつか種類があります。
どの木材にもそれぞれ特色があるのですが、耐久性という面でいうと、柔らかい木材はあまりおすすめできません。
耐久性を心配する場合は、できれば強度の高い桐やヒノキを利用したすのこベッドを購入したい所です。
特に最高の耐久性を求める場合は、木材で最も高い耐久性を誇るヒノキがおすすめです。
ヒノキで建てられた法隆寺は、1300年経った今も立派に維持されています。ヒノキの耐久性はコンクリートや鉄などとは比べ物にならないほど優れたものです。
これは、ヒノキには伐採してから200年間、どんどん強くなり、その後1000年かけて徐々に弱くなるという性質があるからです。
木材の種類と特徴の詳細については以下のページに詳しく記載していますので参照してみてください。