「すのこベッドは寝心地がかたい」ってホント?
敷き布団で寝たときに寝心地が硬く感じる理由
昔から日本人は畳に敷き布団を敷いて寝てきました。
今でこそベッドフレームにポケットコイルマットレスで寝る西洋式ベッドが主流になっていますが、日本の狭い住宅事情や「やっぱり落ち着く」という理由から、敷き布団もなかなか根強い人気があります。
「住宅スペースが狭く、敷き布団が落ち着く」日本人の生活に、すのこベッドはぴったりの選択肢です。
実際、西洋式ベッドに敷き布団を敷いて寝る方はほとんどいませんが、すのこベッドに敷き布団を敷いて寝る方はたくさんいらっしゃいます。
敷き布団によっては寝心地が硬く感じられることも
フローリングに直接敷き布団を敷いて寝ると硬くて寝心地が悪いように、すのこベッドに直接敷き布団を敷いて寝ると、背中に木が当たり、硬く感じられることがあります。
すのこベッドに敷き布団を敷いて寝る場合に硬く感じることがある理由は、敷き布団は本来、畳に敷いて利用するものだからです。
フローリングで寝る時と同じ考え方をすれば大丈夫
フローリングに布団を敷いて寝る場合、敷き布団の下に三つ折りマットレス等を敷いて寝ている方が多いようです。
敷き布団があるのに、なぜわざわざ敷き布団の下にもう1枚かさばるマットレスを敷かないといけないのでしょうか?
通常の敷き布団は畳で使うことを前提に作られていますので、フローリングに敷き布団だけでは、背中に床の硬さが感じられてしまうのは当然です。
すのこベッドに敷き布団を敷くときもフローリングで寝るのと同じように、基本的には敷き布団の下にマットレスを敷いた方が寝心地が良くなります。
すのこベッドに敷き布団1枚だけで寝る場合は、通常の敷き布団ではなく、ある程度反発力のある敷き布団を使う必要があります。
すのこベッドに合う敷き布団の選び方
いまお使いの敷き布団がすのこベッドでそのまま使えるか確かめたい方は、フローリングの上に敷き布団だけを敷いて寝てみてください。
それで背中に硬さを感じることがなければ、すのこベッドの上に敷いて寝ても問題ないでしょう。
市販されている高反発マットレスや、厚みのある敷き布団なら、フローリングで使うことも考えて作られていますので、わざわざ敷き布団の下にマットレスを敷かなくても、敷き布団1枚で十分です。
堅めの寝心地が好きな方や、しっかりとした敷き布団をお持ちの場合は、すのこベッドに敷き布団だけで問題ありませんが、そうではない場合は、敷布団の下に反発力のあるマットレスを敷くことで、床付き感を軽減し、快適な寝心地を手に入れることができます。
敷き布団の下に敷くマットレスを選ぶポイント
敷き布団の下に敷くマットレスを選ぶポイントは「畳に近い感触のマット」を選ぶことです。
畳は指で押しても、クッションのようにふんわりと沈んだりはしません。柔らかすぎず、適度な反発力があると思います。
畳の適度な反発力が身体をしっかりと支えるので、腰にも負担が少なく、畳に敷き布団は気持ち良いのです。
敷き布団の下に柔らかすぎるマットレスを敷いてしまうと、一見ふわふわして気持ち良い寝心地になりそうなのですが、身体をきちんと支えてくれず、腰が沈みすぎてしまいます。
結果的に不自然な格好で眠ることになり、身体や腰に疲労が蓄積されていきます。
すのこベッドの上に敷く敷き布団も、反発力のあるしっかりとした敷き布団を使うことが、硬すぎず柔らかすぎない快適な寝心地を得るためのポイントです。
まとめ
敷き布団は畳に敷くことを前提に作られているため、そのままフローリングやすのこベッドに敷くと、寝心地がかたく感じられることがあります。
すのこベッドで寝るときは、敷き布団の下に反発力の強い硬めのマットレスを敷くことで寝心地が改善します。
敷き布団だけで寝る場合はフローリングに敷いてもそのまま寝れる厚みや反発力のある敷き布団を選びましょう。
敷き布団の下に敷くマットレスは畳の感触に近いマットレスを選ぶと快適な寝心地を得られます。